ゼニカル（脂肪吸収阻害薬）

ゼニカル（脂肪吸収阻害薬）の大きな特徴は、食べ物として摂取した脂肪（脂質）の吸収を抑制してくれるという点にあります。 ダイエットサプリでは脂肪燃焼を促進してくれるものが主流となっており、これは既に身体についてしまった脂肪を減らすためのものです。

これに対してゼニカル（脂肪吸収阻害薬）は、アメリカ食品医薬品局（FDA）に認可された安全なダイエット成分である「オルリスタット」という成分が配合されており、この成分が脂肪分解酵素のリパーゼの働きを阻害することによって食べ物に含まれている脂質を体内に吸収させずに便と一緒に体外に排出してくれます。 つまり、ゼニカル（脂肪吸収阻害薬）を飲めば、脂肪分の多い高カロリーな食品を食べても脂肪分の吸収を大幅に抑えることができるので、新たな脂肪をつきにくくしてくれるというわけです。

ただし、ゼニカル（脂肪吸収阻害薬）を飲むと、この薬の作用で便に普段よりも脂質が多く混じった状態になるため、お腹が緩くなりやすいという副作用もあります。 また、この薬を飲むと腸で吸収されるビタミンA、E、D、Kなどのビタミンの吸収が悪くなるため、ビタミン不足に陥りやすいという問題もあるようです。

とはいえ、こうした副作用は深刻なものではないので、この薬の服用中には過剰な脂肪摂取を避けるとともに、ビタミンサプリを併用するなど工夫してうまく活用しましょう。